よくあるご質問-モノフィラメント

01. Question
モノフィラメントとは何ですか。





モノフィラメントは、プラスチック製の固化単糸です。断面は大部分が円形ですが、平型や三角形になる場合もあります。2種類のポリマーが芯鞘構造と隣り合った構造の断面を持つこともあります。また、一般的なモノフィラメントは下の画像のようにボビンに巻かれています。力泰はボビンについても多種多様なご用意ができ、サイズ、形状、素材 (紙やシングル・ダブルのフランジ付きプラスチックなど) のご要望を承ります。

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02. Question
モノフィラメントの製造方法について教えてください。





一般的に、直径の小さなモノフィラメントの冷却にはブロワーの送風による空冷式を採用し、直径の大きなものには水槽を使用した水冷式の製造を行います。力泰のモノフィラメント製造は水中冷却を採用しており、工程は以下の図式の通りです。まず、溶かしたチップを紡糸口金の1つまたは複数の穴から押し出します。次にモノフィラメントが水中冷却、延伸、さらに熱処理を経ることで物性を強固にします。最後にボビンの巻き取りを行います。


03. Question
モノフィラメントの物性とはどんなものを指しますか?





モノフィラメントの性質を測るのはその物性であり、大きさ(直径、デニール、デシテックス)、破断強度、強度、破断伸度、伸縮率などがあります。

破断強度や強度とはモノフィラメントを破断させるために必要な最大荷重であり、破断伸度または伸度は元の長さと比較した破断時の長さの増加率を指します。伸縮率は、加熱時に元の長さと比較した減少率で、沸騰水や熱による伸縮を含みます。

また、エンドユースからの要望により、既出の物性に加え、モノフィラメントに耐火性、耐候性、耐熱性、耐摩耗性、耐加水分解性などの性質を付与する場合があります。

04. Question
空気冷却と水中冷却で製造可能なモノフィラメントの直径(デニール)をそれぞれ教えてください。





空気冷却法は、20〜50デニール(D)またはそれ未満を製造可能としています。水中冷却法は、60デニール(D)以上を対象としています。力泰は水中冷却を採用しており、直径50〜60デニール以上(>0.08mm)の範疇で製造を行なっています。

以下の表で詳細をご確認ください。


05. Question
日常で使われるモノフィラメントの例を教えてください。





日々目にするモノフィラメントの使用例の一部は以下の通りです。面ファスナー(マジックテープのフック部分)、テニス用ガット、釣り糸、ジッパーの務歯、エアコンなど家電製品のフィルター、ルームランナーのベルト部分、タイヤコード材、絶縁スリーブ、マットレス(立体構造編物)、靴の構造部品など。

06. Question
モノフィラメントの加工例を教えてください。





加工方法の例の一部は以下の通りです。平織り、横編み、丸編み、縦編み、ブレード

07. Question
モノフィラメント使用による環境負荷軽減について教えてください。





  1. 直径の大きなモノフィラメントは生来耐久性に優れ、劣化によるマイクロファイバーの拡散傾向が低いと言われています。

  2. 力泰の着色はすべてソリューション・ダイ(原液着色)によるもので、既存の着色方式と比べ製造工程の省エネルギーと水質汚染の軽減を実現しています。

    力泰のソリューション・ダイに関する資料を読む

  3. リサイクル原料や持続可能な原料の使用についても、リサイクルPET、バイオPET、PLAなど、ご要望に沿って対応することが可能です。

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  4. 力泰の複合モノフィラメントは、その利点を活かして、生地や繊維を熱処理工程でシームレスに組み合わせる熱接合を可能にしています。化学物質による接合を行うことなく、エネルギー消費と環境負荷を軽減しています。

    力泰の複合モノフィラメントに関する資料を読む